呼吸器外科このページを印刷する - 呼吸器外科

特徴

専門医合同委員会が認定する呼吸器外科専門医が常勤しており、肺癌や転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などの腫瘍性疾患ならびに自然気胸や炎症性疾患などに対する外科治療を行っています。
 

肺がん

近年、増加の一途をたどっており、悪性度が高い腫瘍として知られていますが、根治的な治療として、手術による完全切除の効果がもっとも優れています。治療方針は呼吸器内科と相談して決定しており、ほとんどの手術に胸腔鏡を併用して、患者さんに負担が少なく実施できるように心がけています。
 

転移性肺腫瘍

大腸がんなど一部のがんでは、転移した肺の病巣を切除することで、良好な結果が得られる場合があります。切除が可能な場合には、胸腔鏡を使用しての肺部分切除を積極的に行っています。
 

縦隔腫瘍

胸の中心部にある心臓周囲に発生する腫瘍で、良性から悪性のものまでいろいろな腫瘍があります。もっとも多いのは胸腺腫とよばれる腫瘍で、治療は手術による切除が第一選択です。ほかの腫瘍も治療方針については画像診断を十分に検討して決定します。
 

自然気胸

のう胞という病変が破れて、肺がパンクしてしまう疾患で、思春期から20歳代の若年者に年齢のピークがあります。肺のつぶれが大きい場合には、局所麻酔で胸腔ドレーンというチューブを胸に入れて脱気します。しかし、空気もれが止まらなかったり、再発する場合には胸腔鏡手術による数か所の小さな傷で治療します。
 

炎症性疾患

肺結核や非結核性抗酸菌症では、薬物治療が主体ですが、肺腫瘍と区別できなかった場合や小型の病変で肺を切除することがあります。また、感染により胸の中に膿がたまった膿胸という疾患では、外科的にドレーンを入れたり、重症の場合には開胸手術を行って治療します。

 

スタッフ紹介

對馬 敬夫 呼吸器外科部長 呼吸器外科専門医
日本外科学会指導医・外科専門医
日本外科学会認定医
日本胸部外科学会認定医
日本消化器外科学会認定医
日本内視鏡外科学会正会員
弘前大学医学部臨床教授
畑中 亮 呼吸器外科医長 日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医