リハビリテーション科
津軽地域の多種多様なニーズに応えます
弘前総合医療センターは、2022年4月1日に弘前市立病院と国立弘前病院との合併・再編により新中核病院として、運営を開始いたしました。リハビリテーション科は、整形外科疾患、脳血管疾患、循環器疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、神経・筋疾患、がん、小児疾患など、幅広い分野の疾患に対してリハビリテーションを提供しております。発症後早期・術後早期よりリハビリテーションを開始し、津軽地域の患者様の多種多様なニーズに応えながら、一日も早い社会復帰を目指し支援していきます。
新棟完成
新棟建て替えに伴い、リハビリ室も新しくなりました。充実した設備の中でリハビリテーションを行うことができます。
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
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リハビリテーション科目標
○地域の医療・福祉施設と連携しながら地域中核病院としての機能と役割を果たすべく、多様な疾患に対応したリハビリテーションを科学的根拠に基づきながら実践することを通して安心・安全な在宅生活を継続するための支援を行っていきます。患者のニーズと医療の進歩に対応すべく、スタッフ各々が継続的な学習研鑽を行い資質・技術・専門性の向上に努めます。
○医療チームの一員として他職種と協働しながら、リハビリテーションの必要性やリスクなどを含め事前に説明すべき必要事項が盛り込まれかつ患者・家族の立場を考慮した分かり易いリハビリテーション実施計画書を作成し、それに基づいたリハビリテーションを実施していきます。
○各種マニュアル・プログラムの改訂、SOAPを用いた簡潔な診療記録の記載、各種書類の確実な作成、他職種との積極的な情報共有、適確な医療安全・感染対策等に努めます。
○ワークライフバランスに則った働き方改革を実践していきます。休むときは自分のため家族のためにしっかり休み、働く時は効率的にかつ全力を注いで働きます。
当科の施設基準と対象疾患
・心大血管リハビリテーション料I・脳血管疾患等リハビリテーション料I
・廃用症候群リハビリテーション料I
・運動器リハビリテーション料I
・呼吸器リハビリテーション料I
・がん患者リハビリテーション
診療内容
○理学療法部門(PT)理学療法部門では、病気やけが、寝たきりなどが原因で身体機能の障害や動作能力の低下が生じた方に対して運動療法を実施し、機能の回復と基本動作(起き上がり、座位、立ち上がり、立位、歩行など)の再獲得を図ることで、日常生活や社会への復帰を支援しております。
当院では主に急性期のリハビリテーションを提供しており、発症後早期や術後早期から介入を開始して早期の離床を図り、早期の機能回復を目指しております。治療プログラムについては、患者様個々の病態や身体機能・動作能力、社会的背景などを考慮し立案しております。理学療法を進めるうえで医師や看護師などの他職種との連携を密にとり、リスク管理を徹底したうえで質の高い医療を提供できるよう心がけております。また、津軽エリア大腿骨近位部骨折地域連携パスなど、地域の医療機関と連携をとりながらリハビリテーションを進めております。
○作業療法部門(OT)
作業療法部門では、病気やけがのため身体や精神の機能が低下した方々へ、日常生活に必要な動作の獲得を通し、主体的な生活や社会参加を行えるよう支援を行っております。脳血管疾患や運動器疾患、がん、小児疾患など、幅広い疾患、年代の方を対象としております。外来リハビリテーションにも力をいれており、肩や手に障害があり思うように動かせない方や運動の遅れや不器用さがみられるお子様などへ定期的なリハビリテーションを行っております。
また、けがや病気で腕や手が動かしづらくなった方、手術をした方、変形してしまった方などに、運動を手助けする、休ませる、変形を予防するなどの目的で装具を作製しています。医師と相談のもと、その方に適した装具を作製し提供しております。
○言語聴覚療法部門(ST)
話す、聞く、食べる。誰でもごく自然に行っていることが、病気や事故、加齢により不自由になることがあります。また生まれつきの障がいで困っている方もいます。言語聴覚療法部門では言葉によるコミュニケーションや嚥下(飲み込み)に問題のある方々の社会復帰を子どもから大人まで支援しております。
特に嚥下障害や発達の分野に力を入れており、介入時には嚥下内視鏡検査にて評価し、必要に応じて嚥下造影検査を実施しております。地域に向けては2泊3日の嚥下評価入院や、250名ほどのお子さんの言語・嚥下等の発達支援をしております。近年は聴覚情報処理障害の方のサポートも進めております。
対象疾患:嚥下障害、哺乳障害、聴覚障害、失語症、高次脳機能障害、構音障害、言語発達遅滞、自閉症スペクトラム、口唇口蓋裂、吃音症、音声障害、(痙攣性発声障害など)、聴覚情報処理障害
リハビリテーション処方状況
2024年度(4-8月実績)、理学療法部門は875件、作業療法部門は365件、言語聴覚療法部門は220件、合計1460件となっております。介入状況
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スタッフ
リハビリテーション科には、理学療法士12名、作業療法士5名、言語聴覚士5名が在籍しております。【各種資格等】
〇理学療法部門
登録理学療法士 9名
がんのリハビリテーション研修修了 12名
3学会合同呼吸療法認定士 6名
日本糖尿病療養指導士 1名
認定理学療法士(運動器) 2名
認定理学療法士(スポーツ) 1名
臨床実習指導者講習会修了 9名
〇作業療法部門
がんのリハビリテーション研修修了 5名
認定作業療法士 2名
介護支援専門員 1名
臨床実習指導者講習会修了 4名
〇言語聴覚部門
がんのリハビリテーション研修修了 5名
自閉症スペクトラム支援士 1名
LSVT LOUD 1名
保育士 1名
福祉住環境コーディネーター 1名
カンファレンス
定期的に各診療科の担当医やコ・メディカルとのカンファレンスを開催し、多職種での情報共有を行っております。曜日 | 診療科 |
月曜日 | 産婦人科 |
火曜日 | 循環器内科、小児科 |
水曜日 | 脳神経内科、糖尿病分泌内科、整形外科 |
木曜日 | 乳腺外科、血液内科、泌尿器科 |
金曜日 | 消化器外科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科 |
臨床実習指導(2024年度実績)
学校名 | 人数 |
弘前大学 | 7名 |
青森県立保健大学 | 2名 |
東北メディカル学院 | 1名 |
東北文化学園大学 | 1名 |
弘前医療福祉大学 | 4名 |
群馬パース大学 | 1名 |