消化器・血液内科このページを印刷する - 消化器・血液内科

特徴

1. 消化器内科

特色
 2022年4月1日 新病院開院により内視鏡室が整備拡充されました。消化器に関連した画像装置としては超音波内視鏡、上部内視鏡、経鼻内視鏡、胆道系、下部内視鏡、小腸内視鏡、EUS-FNAなどを有します。消化器癌、肝胆膵領域疾患、炎症性腸疾患に対する日常診療の他、二次救急病院として多様な緊急内視鏡にも対応しております。
 
 消化管癌:早期の胃癌や大腸癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。大腸ポリープに対しては内視鏡的粘膜切除術(EMR)およびポリペクトミーを、消化管通過障害を呈した進行癌に対しては内視鏡的にメタリックステント留置を行っています。進行がんに対する術前検査、放射線治療、化学療法も積極的に行っております。
 肝胆膵領域では胆石、胆管結石、癌による閉塞、狭窄に対して内視鏡的逆行性膵胆管造影検査および胆嚢、胆管ドレナージ術、ステント挿入術を施行しております。
またEUS-FNAを用いた膵組織生検を施行しております。
肝炎に対する核酸アナログ療法、HCC に対するIVR も行います。またCT-コロノグラフィーによるスクリーニングも行っております。
 
炎症性腸疾患の治療、診断
 潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病などの炎症性腸疾患に対して、5-ASA製剤やステロイド製剤、血球成分除去療法、免疫抑制剤や生物製剤などを適宜選択し寛解導入・維持を目指しております。小腸内視鏡を用いた診断、並びにクローン病狭窄に対してはバルーン拡張術を行っております。MRI-DWIによる評価ならびにMR Enterographyによる評価、行っております。 各種遺伝子診断、生物製剤の血中濃度測定も含め多様性に配慮した診療を行っております。新規診療試験についても複数参加中です。(治験管理室参照)
 

2. 血液内科

急性白血病や慢性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性腫瘍、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器腫瘍(血液のがん)や、再生不良性貧血や特発性血小板減少性紫斑病といった血液難病など様々な患者さまを診療させていただいております。
当科へは他院からの紹介で受診される方が最も多く、その他、健診異常をきっかけとした受診や院内からの紹介受診などにも対応しております。
血液疾患の治療では抗がん剤や免疫抑制剤の使用などの治療を必要とする場合もありますが、2床の無菌室を設置し、強力な抗がん剤治療にも対応できる体制となっております。
また、造血幹細胞移植が必要と判断される患者さまについては、当院では造血幹細胞移植は実施しておりませんが、青森県立中央病院や弘前大学医学部附属病院とも連携を取りながら、必要に応じてご紹介させていただいております。
 最近では新規薬剤の登場や治療技術の向上により血液疾患の患者さまの予後は大きく向上しています。しかしそれでも治癒が難しい患者さまも多くいらっしゃるのが血液診療領域の特徴です。血液疾患を診療させていただく際に、患者さまご自身の病気についての診断方法や治療方法、予後や日常生活の注意事項などについて、患者さま及びご家族の皆さまご自身でご理解いただき、その上でより良い時間を作っていくことが何よりも重要と考えております。できるだけわかりやすく説明しご理解をいただけるよう医師・看護師・スタッフともに努力してまいります。
ただし、近年の診断技術や治療の進歩、さらには高齢化により血液内科を受診される患者さんは年々増加傾向にあります。青森県内の血液内科専門医の数は不足しており、当院でも現在2名の血液内科専門医で対応させていただいている状況です。できる限り皆さまのご希望に沿った診療を心がけていきますが、病状の落ち着いた患者さまや他院での治療でも可能な患者さま、緩和医療が中心となった患者さまに関しましては、病診連携や病院間連携などを進めさせていただく場合もあります。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
また、地域の皆さまに貢献できるよう臨床研修医や医学生の教育にも取り組んでいます。問診や診察、検査などを行わせていただく場合もございますので、併せて皆さまのご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。 

【診療実績】
2019年 血液内科新患患者数:139名
主な血液疾患の新患患者数内訳
疾患名 患者数 疾患名 患者数
急性骨髄性白血病 11例 悪性リンパ腫 32例
急性リンパ性白血病 8例 多発性骨髄腫 9例
慢性骨髄性白血病 6例 再生不良性貧血 1例
慢性リンパ性白血病 1例 赤芽球癆 2例
骨髄増殖性腫瘍 11例 特発性血小板減少性紫斑病 13例
骨髄異形成症候群 10例 巨赤芽球性貧血 2例

2020年 血液内科新患患者数:194名
主な血液疾患の新患患者数内訳
疾患名 患者数 疾患名 患者数
急性骨髄性白血病 12例 悪性リンパ腫 24例
急性リンパ性白血病 0例 多発性骨髄腫 10例
慢性骨髄性白血病 1例 再生不良性貧血 3例
慢性リンパ性白血病 1例 赤芽球癆 2例
骨髄増殖性腫瘍 8例 特発性血小板減少性紫斑病 8例
骨髄異形成症候群 10例 巨赤芽球性貧血 8例

3.その他

2次救急輪番を担当しており、内科一般、プライマリケアにも力を注いでおります。
リウマチ膠原病に関してもリウマチ学会指導医が適宜対応します。
胃がんリスク健診を行っております。

【施設認定】
・日本内科学会認定医制度教育関連施設
・日本消化器病学会認定施設
・日本消化器内視鏡学会指導施設
・日本消化管学会指導連携施設
・日本血液学会研修施設

 

スタッフ紹介

石黒 陽 副院長
臨床研修プログラム責任者
弘前大学医学部臨床教授
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医
日本専門医機構総合診療特任指導医
日本リウマチ学会指導医
松木 明彦 消化器・血液内科医長
院内産業医
日本専門医機構総合診療特任指導医
日本プライマリケア連合学会指導医
日本医師会認定産業医
日本旅行医学会認定医
間山 恒 消化器・血液内科医長 日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医・指導医
澤谷 学 消化器・血液内科医長 弘前大学医学部臨床准教授
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本消化器がん検診学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医
日本カプセル内視鏡学会認定医
相原 智之 消化器・血液内科医師 日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科認定医
日本内科学会認定内科医
太田 健 消化器・血液内科医師 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会認定血液専門医
五十嵐 崇徳 消化器・血液内科医師  
佐竹 美和 消化器・血液内科医師 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
樋口 直樹 消化器・血液内科医師 日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会認定内科医
飛内 優多 消化器・血液内科医師  
石黒 彩子 非常勤医師
(大腸内視鏡検査、腹部超音波検査、健康診断)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
ASGE(米国消化器内視鏡学会) International Member
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医・指導医
日本内科学会認定内科医
日本総合健診医学会総合健診医
日本人間ドック・予防医療学会認定医
人間ドック健診情報管理指導士
日本人間ドック学会遺伝学的検査アドバイザー
日本医師会認定産業医
青森県肝炎医療コーディネーター
五十嵐 正美 非常勤医師