平成29年度 弘前病院 病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています（29年度分）
年齢は入院日の満年齢となります

年齢階級別にみると、当院では60歳代、70歳代が多く60歳以上の患者が全体の62%を占めています
また、地域周産期母子医療センターにより、10歳未満の患者割合が13%と高くなっています

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

■循環器内科

循環器内科は平均年齢79.5歳と高齢の方が多く、症例は心不全の基礎心疾患である不整脈、心臓弁膜症、狭心症などの順となっています。
１０未満の症例は平均在院日数（全国）以外の項目は-としています

■呼吸器科

最も多い疾患は肺癌、次いで間質性肺炎と誤嚥性肺炎です。
肺癌は使用する薬剤により異なりますが計画的な短期入院で化学療法を繰り返します。
誤嚥性肺炎は８０歳以上の高齢者が多くなっています。

■消化器・血液内科

１位は大腸癌に対する化学療法の症例で３日ほどの短期入院を繰り返します。
次いで胆管結石・胆のう結石に対する内視鏡治療の症例です。
３位から５位は血液疾患となっており、白血病や骨髄異形成症候群に対する輸血、化学療法治療またリンパ腫に対する化学療法治療を行っています。
集計対象外となりますが、大腸ポリープを内視鏡を用いて切除する短期入院も行っています。

■小児科

地域の周産期母子センターにより早産・低出生体重児の入院管理を行っています。
肺炎や気管支炎などの呼吸器疾患が多く、次いで上気道炎、急性胃腸炎の症例が多くなっています。

■外科

大腸癌手術、虫垂炎治療、胆嚢結石手術、胃癌手術、胃癌の化学療法治療を多く行っています。
胆嚢結石や虫垂炎においては腹腔鏡下での手術を行っています。
集計対象外となりますが、そけいヘルニアの手術を多く実施しています。

■整形外科

高齢者の骨粗鬆症による骨折が最も多い症例となっています。手術後のリハビリテーションを継続するために70%を超える患者様がより専門とする病院に転院し地域医療連携を行っております。
次いで変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症が多い症例となっています。
腰椎椎間板ヘルニア症例では、昨年より少し平均年齢が低くなり中高年層が増加傾向にあります。

■皮膚科

症例数が１０未満のため、平均在院日数（全国）以外の項目は-としています。

細菌による皮膚の化膿性炎症である急性膿皮症や重症の帯状疱疹の入院治療を行っています。

■泌尿器科

膀胱腫瘍に対する経尿道的手術の症例が最も多く、次いで尿路感染症・急性腎盂腎炎の症例が多くなっています。
また、前立腺癌に対する化学療法も行っています。
集計対象外となりますが、前立腺癌疑いに対する精密検査を多く実施しています。

１０未満の症例は平均在院日数（全国）以外の項目は-としています。

■産婦人科

子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性腫瘍の摘出術や流産に対する症例が多くなっています。
また、卵巣癌などの化学療法の症例も多くなっています。
当院は地域周産期母子医療センターにより、ハイリスク妊婦の管理入院を受け入れています。

※ハイリスク妊婦とは母体と児のいずれか、または両者に重大な予後が予測される妊婦のことで、妊娠高血圧症や切迫早産、多胎妊娠があげられます。

■眼科

こちらの集計対象外となりますが、白内障に対する眼内レンズ挿入術を行っています。

■耳鼻いんこう科

例数が１０未満のため、平均在院日数（全国）以外の項目は-としています。

平成２９年７月より入院治療を開始しました。
鼻・喉の疾患について治療、また末梢神経性のめまいや顔面神経障害の治療を行っています。
消化器・血液内科と連携し、耳鼻咽喉科領域の非ホジキンリンパ腫（悪性リンパ腫）に対する精密検査も行っています。

■乳腺外科

乳腺外科の多くは乳癌の症例で、乳腺手術の術式により異なります。
また、術後の化学療法の症例も多くなっています。

１０未満の症例は平均在院日数（全国）以外の項目は-としています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

5大癌（胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌）の初発患者さんをUICC病期別および再発に分けて集計しています
Stage1が進行度が低く、Stage4が最も進行した病期を表します
Stageの決定はUICC（国際対がん連合）の病期分類に基づいています
一連の治療期間に入退院を繰り返した場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけて集計しています
【UICC病期分類とは】
国際対がん連合（UICC）によって定められた(1)原発巣の大きさと進展度(2)所属リンパ節への転移状況(3)遠隔転移の有無から癌を
Stage1から4までに分類するものです

胃癌、大腸癌は手術が可能な場合外科で実施し、化学療法を行う場合は消化器・血液内科にて患者さんの状態に合わせた治療を
入院または外来で行っています
乳癌は乳腺外科において手術や術後の化学療法を実施、必要時は乳房再建術も行っています
肺癌は呼吸器科において検査を行い、手術が可能な場合は他院に紹介し、他は化学療法、放射線治療を入院または外来で行っています

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

市中肺炎について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています
市中肺炎とは、普段の生活を送っている中でかかる肺炎のことをいいます

当院では中等症の患者さんが多く、重症度が高くなるほど平均年齢が高い傾向にあります

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

脳梗塞の患者さんの平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています

平均年齢は80歳に近く、当院では脳神経外科の入院病床がないため専門治療やリハビリテーションを行うため、約30%が近隣の専門病院に転院されています

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

■循環器内科

主に不整脈に対してペースメーカー移植術、体外ペースメーキング、ペースメーカー交換術が多くなっています。
嚥下障害や認知症などで摂食困難な場合に中心静脈注射用埋込型カテーテル設置術が行われます。
四肢切断術は併存症により実施された手術です。

■呼吸器科

重度の肺炎や肺癌などで人工呼吸器管理の継続が必要な場合の気管切開術や気管閉塞に対し気管支鏡による拡張術が行われています。
大量喀血にに対する肺動脈血管塞栓術も行われています。

■消化器・血液内科

大腸ポリープに対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術を１泊２日の入院にて行っています。
また、癌化学療法を実施するための埋込型カテーテル設置術や胆道疾患に対するステント留置術、出血性潰瘍に対する内視鏡的止血術も行われています。

■小児科

新生児仮死蘇に対する仮死蘇生術や乳幼児の腸重積に対し整復術が行われています。
中耳炎に対する鼓膜切開術や異物誤飲に対し内視鏡下での摘出術も行われています。

■外科

鼠径ヘルニア手術が最も多く、次いで大腸癌に対する結腸切除術が多くなっています。
腹腔鏡下胆嚢摘出術や胃癌手術も行われ、癌化学療法のための埋込型カテーテル設置術も行っています。

■乳腺外科

乳癌に対する手術を行っています、癌の病態や進行度、腫瘍の大きさににより術式が異なります。

■整形外科

骨折に対する骨接合術および人工骨頭挿入術が増加傾向にあります。
また、変形性膝関節症に対する人工関節置換術や腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓切除術を多く実施しています。

■泌尿器科

膀胱癌に対する経尿道的手術を最も多く行っています。その他陰嚢水腫に対する手術や水腎症に対する尿管ステント留置術、前立腺肥大に対する
レーザーによる前立腺切除術を行っています。

■産婦人科

子宮筋腫に対する子宮全摘術を多く行っています、また子宮附属器腫瘍（卵巣腫瘍）に対する開腹手術および腹腔鏡下手術も行っています。
子宮頸癌に対し子宮頚部（膣部）切除術が増加傾向にあります。

■眼科

白内障に対する眼内レンズ挿入術を行っています。

■耳鼻いんこう科

消化器・血液内科と連携し、耳鼻咽喉科領域の非ホジキンリンパ腫に対するリンパ節摘出術を行っています。
また、副鼻腔炎に対する内視鏡手術も行っています。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院の契機となった病名と同じかまたはは合併症として新たに
発症したかを区別しそれぞれ患者数と発生率を集計しています
【播種性血管内凝固症候群】　基礎疾患の悪化などにより血液の凝固機能に異常をきたす重篤な病態
【敗血症】　感染症をおこしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす病態
【手術・処置等の合併症】　手術・術後などに一定の割合で発生してしまう病態で、術後出血や創部感染などが挙げられます

当院における主な【手術・処置等の合併症】は人工関節置換術後の感染や人工関節の脱臼、カテーテル感染症や生検後の出血の症例となります
手術後の合併症とは、一定の確率で起こりえるもので医療ミスとは異なります

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