看護とは、その人らしく生活できるように、人間の持っている自然治癒力を高めるために支援することであり、意図的で、倫理的な実践活動です。 本校は、このような看護に求められる機能を果たすための看護専門職業人の育成をめざし、科学的な思考能力と、人間の尊厳と人権を尊重した看護を実践できる人材を育成します。 さらに将来、政策医療における看護実践リーダーとして活躍できるために、学生が主体的に学び、自己成長できるように支援します。
ご挨拶
独立行政法人国立病院機構
弘前病院附属看護学校長
藤 哲
看護師は高度な専門職であり、患者への治療の全ての場面で必要不可欠な存在です。さらに看護師は身体的・精神的に脆弱な状態の方をお世話しますから、優しく・忍耐強く・相手から信頼されなければなりません。
そのために、看護学は『実践を学ぶ』だけでなく、『病態を含めた全ての現象を、自然科学・社会科学・人文科学の面から全人的に学ぶ』ものとされます。
全国の多くの看護師を養成する学校・学科のなかで、弘前病院附属看護学校は60有余年の歴史を持ち、これまでに数多くの心豊かな看護師を輩出してきました。現在も、全国各地で広い分野で大いに活躍しています。その大きな理由は当校の教育方針にあります。看護について学ぶだけでなく、自らの使命について、人間について、人生について、健康について、幸福について、運命についてなど広く人間学を学ぶことを目標にしています。
真に社会に求められる看護師を育成するために、人間味あふれる講師陣が揃っていることと,優れた教育環境を提供すべく日々努力していることが当校の最大の特徴です。
学校の環境
本校は、西に秀峰岩木山、東に八甲田連邦を望む津軽平野の南西、弘前市の文教地区にある看護学校です。
弘前市は、お城と桜とりんごの町として全国に知られている他に、弘前大学をはじめ、私立の大学や短期大学、各種専門学校が、人口17万ほどの中小都市に集中しています。学生の町として全国から若者が集い、明るく健全な町づくりに市民がこぞって努力し、人情も豊で学習環境としてとてもふさわしい土地柄です。
沿革
本校は、昭和28年4月、国立弘前病院に併設された3年課程の看護学校であり、平成16年4月、独立行政法人国立病院機構を設置主体とした独立行政法人国立病院機構弘前病院附属看護学校として発足しました。